シンポジウム等

令和 7 年度 秋季大会ミニシンポジウム

マナマコの持続的利用に向けた最新研究

日 時:令和 7 年 9 月 24 日(水)13:00~16:20
開 催:対面のみ
場 所:広島大学生物生産学部 第3会場 C301(東広島キャンパス
企画責任者:高木 力(北大院水)、酒井勇一(函館水試)、鵜沼辰哉(東北大院農)、田中 海(東海大北地研)
参加費:無料

【プログラム】

座長 酒井勇一(函館水試)
13:00~13:05 開会の挨拶 酒井勇一(函館水試)
13:05~13:30 1. ナマコ類の流通と資源保護に関する現状と課題(ワシントン条約における議論の動向等について) 北村 徹(日本エヌ・ユー・エス(株))
13:30~13:55 2. マナマコ種苗放流を通じて見えてきたこと -寿命・成長・分散と経済効果- 酒井勇一(函館水試)
13:55~14:20 3. マナマコの行動特性:漁港内での移動計測からの示唆 田中優斗(北大院環境)
14:20~14:30 休 憩
座長 高木 力 (北大院水)
14:30~14:55 4. 夏眠に伴うマナマコの腸の形態,組織および機能的変化と夏眠開始サイズについて 田中 海(東海大北地研)
14:55~15:20 5. マナマコは低栄養な餌で良く育つ 鵜沼辰哉(東北大院農)
15:20~15:45 6. Sea cucumber holobiont project and discovery of growth promoting probiotics candidates Juanwen Yu (YSFRI, China)
15:45~16:15 総合討論
16:15~16:20 閉会の挨拶 鵜沼辰哉(東北大院農)

【企画の趣旨】
マナマコは,日本各地の沿岸に広く分布し,古くから食用とされているばかりでなく,我が国の輸出重要品目にもなっている。 本種の種苗生産には長い歴史があ るものの,放流後の回収率が著しく低く,その生態は不明な点も多い。しかし,近年の調査では,放流場所から長距離を移動していることも報告されており,放流されたマナマコが広範囲に分散している結果も示されている。これに加えて,夏眠や生殖の理解や高成長をもたらす良質な餌料の開発が進み,かつ成長促進効果を示すプロバイオティクス候補も発見されるなど,マナマコの増養殖や資源管理に寄与する新知見も次々に報告されている。そこで,本シンポジウムでは最新の調査・研究で明らかになった成果をもとに,本種の資源管理方策の在り方について議論する。

【問い合わせ先】
〒041-8611 北海道函館市港町3丁目1-1
北海道大学大学院水産科学研究院 高木 力
E-mail: tutakagi(a)fish.hokudai.ac.jp

令和 7 年度 第 2 回 日本水産学会水産増殖懇話会講演会

海洋温暖化とこれからの水産増養殖

日 時:令和 7 年 9 月 24 日(水)13:00~16:20
開 催:対面およびオンラインのハイブリッド方式
場 所:広島大学生物生産学部 第2会場 C201(東広島キャンパス
企画責任者:海野徹也、坂井陽一(広島大学大学院統合生命科学研究科)、益田玲爾(京都大学フィールド科学教育研究センター)、澤田好史(近畿大学農学部)
参加費:無料

【プログラム】

座長 坂井陽一(広島大学統合生命科学研究科)
13:00~13:05 開会の挨拶 水産増殖懇話会委員長 澤田好史(近畿大学農学部)
13:05~13:30 1. 漁獲量重心を指標とした主要沿岸資源の分布特性の検討 亘 真吾(水産研究・教育機構 水産資源研究所)
13:30~13:55 2. 水温上昇に伴う魚類群集の変化と対応策 益田玲爾(京都大学フィールド科学教育研究センター)
13:55~14:20 3. 瀬戸内海の夏眠イカナゴへの水温上昇の影響 柴田淳也(広島大学 CN センター)
14:20~14:35 休 憩
座長 益田玲爾 (京都大学フィールド科学教育研究センター)
14:35~15:00 4. 北海道沿岸における環境変化がコンブ養殖業に及ぼす影響とその対策 前田高志(北海道立総合研究機構・稚内水産試験場)
15:00~15:25 5. ノリ養殖業と温暖化~新たな養殖種、品種の模索と食害対策~ 高倉良太(兵庫県水産技術センター)
15:25~15:50 6. 夏季に発生するマガキ養殖の大量へい死と広島県における対策 水野健一郎(広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター)
15:50~16:15 7. 魚類養殖における水温変化と育成期間への影響 森島 輝(株ニッスイ大分海洋研究センター)
16:15~16:20 閉会の挨拶 企画責任者代表 海野徹也(広島大学統合生命)

———————————————-
オンライン参加申し込みフォーム
締め切り:9月16日(火)
———————————————-

【企画要旨】
近年の海洋温暖化は、水産生物の回遊パターンや分布域へ影響を及ぼし、主要な水産資源の漁獲や漁場に変化をもたらしている。一方、特定の海域で行われている養殖業において、温暖化による水温上昇はより深刻な問題になっている。本講演会では、学術的にも社会的にも重要な意義がある海洋温暖化と水産増養殖をテーマとして取り上げる。講演会の前半では、天然資源に焦点を絞り、海洋温暖化が我が国の主要魚種の漁獲や魚種組成に及ぼす変化と将来予測などについて紹介していただき、後半では、温暖化がコンブ、ノリ、マガキ、魚類養殖に及ぼす影響と取り組について紹介していただく。一連の話題提供を通じて、温暖化と水産増養殖の現状を理解していただくとともに、本講演会が水産業の持続的発展の契機となることを期待したい。

【問い合わせ先】
〒739-8528 広島県東広島市鏡山 1 丁目 4 番 4 号
広島大学大学院統合生命科学研究科 坂井陽一・海野徹也
E-mail: 坂井 sakai41(a)hiroshima-u.ac.jp、海野 umino(a)hiroshima-u.ac.jp

令和 7 年度 秋季大会若手の会シンポジウム

先輩たちとの対話で見つけるキャリア ~多様なキャリアから選ぶ自身の進路~

日 時:令和 7 年 9 月 24 日(水)13:00~17:00
開 催:対面のみ
場 所:広島大学生物生産学部 第5会場 C303(東広島キャンパス
企画責任者:鈴木 凜太郎(㈱ゼンショーホールディングス)、板倉 光(東京大学)、王 曜(長崎大学)、川村 亘(熊本大学)、村上 弘章(東北大学)、松井 信太郎(九州産業大学)
参加費:無料

同時開催:次期科学技術・イノベーション基本計画の検討状況の説明および意見交換会

【プログラム】 ※8月11日差し替え

13:00~13:10 開会挨拶・趣旨説明 鈴木凜太郎(㈱ゼンショーホールディングス)
13:10~13:20 研究の世界に魅せられて、そのまま博士進学してみた話 古川雄裕(三重大学大学院)
13:20~13:30 研究者としての第一歩を模索する博士課程の視点 竹中浩貴(東京大学)
13:30~13:40 海洋毒素研究から見えるキャリアのかたち 尾山 輝(産業技術総合研究所)
13:40~13:50 県の水産技術職の特徴 下前 敦(佐賀県玄海水産振興センター)
13:50~14:00 水産あがりの若手研究者は植物研究のどこにニッチを見つけだしたか? 佐藤楽生(㈱AGRI SMILE)
14:00~14:10 理学研究から真珠養殖の企業研究者へ 橋本直樹(㈱ミキモト)
14:10~16:20 グループディスカッション・自由交流
16:20~16:50 次期科学技術・イノベーション基本計画の検討状況の説明および意見交換会
16:50~17:00 閉会挨拶 小祝敬一郎(東京海洋大学)

———————————————-
事前登録フォーム
締め切り:なし
———————————————-

【企画要旨】
水産学の知識や技術は、アカデミア・公設試・企業など多様なフィールドで活用されており、それぞれの領域に異なる魅力が存在する。一方で、進路選択や将来のキャリアに悩みや不安を抱える若手の方も多いのではないか。
本シンポジウムでは、博士課程の学生や若手教員、公設試や企業の研究者を招き、進路選択の背景や現在の業務内容、やりがいなどについて紹介する。さらに、一方的な講演形式ではなく、参加者と登壇者が近い距離で意見を交わす「対話」を通し、キャリア形成に関する悩みや不安の解消につながることを目指す。
進路やキャリアに絶対的な正解はなく、自分らしい道を見つけることが重要である。多様なロールモデルとの出会いを通じて、参加者が自身の価値観や興味に合った進路を考える契機となることを期待している。学部生・大学院生・ポスドク・若手職員など、すべての若手ならびに、経験豊富な研究者のオブザーバー参加も歓迎し、世代を超えた対話と交流を通じて、共に未来を描いていく場としたい。
また、本シンポジウムと同時開催で、内閣府にて検討中の次期科学技術・イノベーション基本計画の検討状況の説明および意見交換会を開催する。内閣府では、2026年度から2030年度までの5年間を対象とする次期科学技術・イノベーション基本計画の検討が進められており、当日は、内閣府担当者から次期計画案の検討状況の説明の後、皆様からの幅広い意見を歓迎する。

【問い合わせ先】
〒108-8477 東京都港区港南4-5-7
東京海洋大学 学術研究院・水圏生物生産工学研究所 小祝 敬一郎
E-mail: koiwai(a)kaiyodai.ac.jp

令和 7 年度 秋季大会若手の会ナイトポスターセッション

ポスターを持ち寄って、ざっくばらんに研究のアイディアを共有しませんか?

日 時:令和 7 年 9 月 24 日(水)17:30~20:00 ※開始時刻は若手の会主催シンポジウムの終了時刻によって多少前後する可能性があります
開 催:対面のみ
場 所:広島大学生物生産学部 第5会場 C303(東広島キャンパス
企画責任者:小祝 敬一郎(東京海洋大学)、王 曜(長崎大学)
参加費:社会人1,000円、学生無料
参加資格:制限なし
事前登録:不要(当日に登録していただきます)
ポスター:形式自由(発表済みのもの、本大会で発表したもの、など)、ポスターなしでも参加できます ※オフィシャルな発表業績にはカウントされないのでご注意ください

【企画趣旨】
本企画は,⽔産学の次代を担う若⼿研究者や学⽣に交流の場を提供することを⽬的としています。国際学会のブレイクタイムのように,ドリンクを⽚⼿に意⾒交換をしていただき,ネットワークの形成や⼈材の発掘などにご活⽤いただければ幸いです。学⽣の皆様,初めての⽅,古参の皆様,そして⺠間企業の⽅も,たくさんのご参加をお待ちしております!

【問い合わせ先】
水産学若手の会
E-mail: young(a)jsfs.jp

令和 7 年度 男女共同参画推進委員会ランチョンセミナー

ダイバーシティ&インクルージョンの基本的な考え方

日 時:令和 7 年 9 月 25日(木)12:15~13:00
開 催:対面およびオンラインのハイブリッド方式
場 所:広島大学生物生産学部 第5会場 C303(東広島キャンパス
企画責任者:日本水産学会 男女共同参画推進委員会
参加費:なし(お弁当50食提供)
参加資格:制限なし

講 師:大池真知子先生(広島大学D&I推進機構ダイバーシティ研究センター長)

【講演内容】
ダイバーシティとインクルージョン――よく耳にしますが、正確に意味が説明できるでしょうか。本セミナーでは、ダイバーシティとインクルージョンの定義を理解し、自分の組織ではどうか、どうすればそれを達成できるのかを話しあいます。

———————————————-
オンライン参加申し込みフォーム
締め切り:9月18日(木)
———————————————-

【問い合わせ先】
〒236-8648 神奈川県横浜市金沢区福浦2-12-4 資源研究棟S205
水産研究・教育機構水産資源研究所水産資源研究センター 市野川桃子
E-mail:  ichinokawa_momoko09(a)fra.go.jp
日本水産学会HP関連記事